芳欄亭
- 施主
- 合資会社 魚長商店
- 竣工
- 1991年2月
- 用途
- 料亭・住居
- 床面積
- 1,143m²
- 所在地
- 愛知県名古屋市中区
- 階数
- 地上4階
歴史のイメージの継承と発展
それは、現代の“粋”の表現です。一見近代的な装いを取りながら、本質的なところでは、伝統が深く染み込んでいる平成の日本を表現することです。
外観は、全く近代的な材料(それは、アルミパネル、石等ですが)によりシンプルに“和”を現しています。
内部においては、伝統を継承(それは、極めて創造的な行為です)することにより、人々の感性に訴えています。
具体的には、各部屋のしつらえは無論のこととして、一つ一つの部位も現代の名匠の技の共演によっています。例えば、木工事は東京木工所の棟梁により、襖は無形文化財指定 唐長十一代目千田氏の手によっています。
また、マチエールによるイメージの喚起を促すために、昭和の始めの既存家屋び優れた材料(現代では、入手困難です)、例えば“蘭”の文字を掘り込んだ瓦、けやきの框、踏み板、飾りガラス、石庭etcを至る所で用いています。
清水建設在籍時作品
Award:日本建築学会作品選集