ミレニアム 三井ガーデンホテル 東京

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施主
HONG LEONG
用途
ホテル
床面積
12,330.36m²
構造
S造+RC造
所在地
東京都中央区銀座
建築面積
873.52m²
階数
地上14階  地下2階

織る Weave

銀座の「過去」・「現在」・「未来」を織りこむ

エルメス、アルマーニ、グッチをはじめとして、世界最先の端高級店舗が軒を連ね、デザインを競演する。歌舞伎座、呉服屋、和食屋、寿司屋 和風の店が、そこかしこに佇む。昼間は、大正時代から続く「銀ぶら」と称されるおしゃれした人々が、ショッピングを楽しみ、夜は、黄色、赤などの派手なネオン煌めき、ロングドレスを身に纏った夜の蝶が舞う。エッジの効いた未来と、和の伝統が、大人の上質さを醸し出しながら、共存しているのが、銀座である。

東京でも、もっとも華やかな銀座にあって、その中心、和光時計台から、ほんの少し、晴海通りを、ほんの少し、歌舞伎座のほうに向かった、三原橋の袂に、このシャンパンゴールドの織物を纏ったホテルは位置している。

私は、この銀座が息づいている江戸のエスプリを、現代の技術で表現したいと考えた。それが、毎日、目まぐるしく変貌していく姿と、伝統の息吹が感じられる銀座の、東京の「過去」「現在」「未来」を織りこんでいる姿であり、このカオスの中での上質なアイデンティーと考えた。

「エッジ」と「上質」
銀座のブランドショップは、どれもが、上質でありながら、そのデザインのエッジを尖らせている。その中にあって、昼、このタテにもヨコにもある緩やかな曲面、陽の光で、先端は輝き、その深い彫は壁面に複雑な陰影を落とす。夜、周囲のネオンの光を反射させながら、自身が浮かあがり、そのメタリックなマチエールは、上質な艶を醸し出しだすことを意図している。