Maison de Bon Voyage

厚さ220コンクリート版

青梅街道に面してこの「デザイナーズ」マンションは、建っている。
通りを行き来すると、小さいながらも一際、半ボールトの屋根が目立ち、ランドマークとなっている。

この住宅においては、デザイン性もさることながら、居住の快適性を超ローコストの中においても具現化した。すなわち、床・壁・天井、全てコンクリート版、厚さ220mmで構成されており、柱・梁は全くない。何故220なのかと云えば、隣、上下階の音・振動に対して、220mmあれば、ほぼシャットアウトでき、もっとも大切なプライバシーが保てる厚みだからである。
ペアガラスの窓、200V電磁調理器など、基本的生活を高める工夫を盛り込んである。
結果として、常にウエイティングのある賃貸住宅となった。